eスポーツという競技特性に鑑みた場合、コンディショニング的にはいくつかの特徴が考えらえます。
まずはなんといっても日々トレーニングに費やす時間が長時間であるという点。
一般のフィジカルスポーツのように全身の筋肉を使ってではなく、手首や眼などの一部の部位に集中して負荷がかかります。
また全身を一定の体勢で維持するという点も、体には強い負担感があるはずです。
そしてその結果、集中力が削がれてしまうという点をいかにカバーしていくかが、コンディショニングの一つのポイントとなるのではないでしょうか。
これは試合当日に限らず、日々の練習にも当てはまる事で、そこの負荷をいかに日々の生活の中でリカバリーをしていけるかが中長期的なコンディショニングに繋がります。
まず脳の主要なエネルギー源である糖質の補給が、どれだけスムースに行われているかです。
言葉にすると当たり前過ぎてインパクトがないかもしれませんが、きちんと三度の食事を摂り、かつしっかりとご飯などの糖質を補給する事です。
そして練習の合間や試合当日などに関しては、自転車やランニングなどでも人気のジェルを利用するなどして脳のエネルギー補給を怠らないようにするとパフォーマンスアップが期待できます。
またアミノ酸に関しては、ひとつはBCAA というアミノ酸が考えられます。BCAAには集中力を維持させるという機能が期待されますので、合わせて適宜補給するといいでしょう。
そしてもうひとつ、コンディショニングのアミノ酸と言われるグルタミンも利用価値があります。
寝不足の時や体調がすぐれない時など、ゼロからマイナスに向かいそうなシーンにおいてはグルタミンが特にお勧めです。
最後にすべてのコンディショニングに必要となるのが、体内で常時作られているATPです。
簡単言えばエネルギーの事ですが、このATPは体に溜めておくことができないため、常にしっかりと作られていないと体内のすべての代謝が滞ってしまうため、コンディション的には下方に向かってしまいます。
ATPの生産効率を上げる方法として、しっかりと栄養素が備わっている前提に加えて、コエンザイムQ10を補給する事が考えられます。
コエンザイムQ10は、長時間、一定の姿勢、脳のフル稼働、集中力といったキーワードから導き出されるひとつのキー素材と言えるかもしれません。
桑原塾主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会日本支部)PDA。大手食品メーカーで16年以上にわたってサプリメントを企画・開発。サプリメント活用含めたコンディショニング指導はジャンル問わず、トップアスリートからの信頼も厚い。著書に「サプリメントまるわかり大事典」など。
桑原塾主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会日本支部)PDA。大手食品メーカーで16年以上にわたってサプリメントを企画・開発。サプリメント活用含めたコンディショニング指導はジャンル問わず、トップアスリートからの信頼も厚い。著書に「サプリメントまるわかり大事典」など。